あじさいの季節を迎えた6月。
今回は、約1,700株ものあじさいが植えられ、「あじさいの名所」として知られる野見金山のあじさい園を訪れました。

野見金山は標高180m、あじさい園のある野見金公園は標高152mの高台に位置し、房総の絶景を一望できます。園内では桜や梅、あじさいなど、四季折々の花々も楽しめます。

場所は、茂原長南ICから千田交差点を左折し、国道409号を約2km進んだ先の蔵持交差点を左折。そのまま約7km直進すると到着します。

駐車場情報

駐車場は、第1駐車場と第2駐車場の2カ所があります。

第2駐車場はやや離れた場所にありますが、公園、展望台までは徒歩2〜3分程度。十分便利に利用できます。

第1駐車場は、あじさい園の入口すぐそばにあり、アクセスの良さが魅力です。ただし、整備はされておらず、地面は砂利となっていますので、足元にはご注意を。

この公園は、町民の手によって一つひとつ丁寧に育てられてきました。
桜の苗木500本、梅の苗木300本、そしてあじさいの苗木1,200株。
思いを込めて植えられたその一本一本が、今では季節ごとに美しい景色を届けてくれます。

現在も少しずつ整備が進められており、あじさいの数は1,700株にまで増えました。
春の桜、初夏のあじさい、そして冬の梅――四季折々の花々に彩られるこの公園は、訪れるたびに優しく迎えてくれる、まさに町の宝のような存在です。

山々に囲まれた静かな高台に広がる、野見金公園

一歩足を踏み入れると、そこには広々とした開放感と、自然の息吹が感じられる穏やかな空間が広がります。

ここ野見金公園では、毎年「あじさいまつり」が開催されているそうです。

今年の開催情報は下記の通りです。

のみがね峻道へ

4年かけて整えられた、ぬくもりあふれる“峻道”

この山道は、地元の有志による「のみがね会」が、なんと約4年もの歳月をかけて少しずつ整備してきたという、まさに“手作り”の道。
道沿いには草がきれいに刈られ、あじさいも見やすく配置されており、歩くだけでその丁寧な仕事ぶりが伝わってきます。

今もなお、地域の人々の手で、少しずつ整備が進められているこの山。
自然と人の想いが共存する、静かで美しい時間がここには流れています。

もうひとつの見どころは、高台からの絶景

のみがね峻道とは反対側、第1駐車場を挟んで向かい側へ足を運ぶと、高台へと続く道があります。
そこからは、茂原市内をはじめ、天気が良ければその奥に広がる九十九里の海まで見渡すことができるんです。

この日はあいにくの曇り空でしたが、それでも眼下に広がる景色は十分に美しく、咲き誇るあじさいとともに、心が洗われるような眺めが楽しめました。

晴れた日には、もっと遠くまで見えるかもしれません。ぜひ天気の良い日に訪れてみてください。

“スカイツリーの見える丘”から、広がる絶景をひとりじめ。

さえぎるものが何もない野見金山の丘からは、四方に広がるパノラマの景色が楽しめます。
朝焼けに染まるサンライズ、房総半島の海、そして遠くには東京スカイツリーの姿まで――。

その美しい眺望から「スカイツリーの見える丘」としても知られ、空気の澄んだ冬には、星空の撮影や初日の出スポットとして訪れる人も多いのだとか。

静けさと壮大な景色が出迎えてくれる、まさに隠れた絶景ポイントです。

景色とともに、ひと息つける場所。

丘の上には、なんと小さなカフェもあります。
この日はお休みで、扉は静かに閉じられていましたが、あの景色を見ながら、コーヒーを飲んだり、スイーツを味わったりできたら――それだけで心がほどけそうです。

カフェでは、自家焙煎のコーヒーや手づくりのスイーツ、地元の特産・レンコンを使ったやさしい味のカレーなどが楽しめるそう。

自然の中で、風を感じながら、ゆったりと過ごすことができそうです。

房総の絶景と、桜・梅・あじさい――
野見金山には、季節ごとに訪れるたび、新たな表情が待っています。

カフェでのんびり景色を眺めたり、地元の人々が丁寧に整えた山道を歩いたり。
どこか懐かしくて、そしてあたたかい。
そんなやさしい時間が、この場所には静かに流れています。

目の前に広がる自然、そしてそこに込められた想い。
野見金山は、華やかさよりも、心にそっと残る“やさしさ”を教えてくれる場所かもしれません。

季節がめぐるたび、またきっと訪れたくなる。

――そんな場所が、ここにあります。

住所 : 〒297-0154 千葉県長生郡長南町岩撫36-1

電話番号 : 0475-46-3397(長南町産業振興課)

駐車場(乗用車/台数):72台(無料)