こちらのお店は、2025年1月6日にオープンされたそうです。
美味しい料理をどなたでも気軽に楽しんでいただけるよう、価格にもこだわっていらっしゃいます。
もともとイタリアンの料理人だったオーナーが、日々の食事はもちろん、仕事帰りにも立ち寄りやすいようにと、リーズナブルな価格設定にしているのだそうです。


お店が3軒並んでおり、それぞれの目の前に駐車スペースがあります。「食堂マル」の駐車場は、店舗前に3台分のスペースが確保されています。
いざ店内へ

今年オープンしたばかりの店内はとても清潔で、カウンター席のほかに、テーブルが全部で6卓ほど設けられていました。



お冷や調味料、食べきれなかったとき用の持ち帰り容器などは、すべてセルフサービスとなっています。
オーナーお一人で運営されているため、できる限りセルフ方式を取り入れているのだそうです
メニューは時間帯によって分かれている



こちらは朝食メニューです。7:00〜11:00の時間限定となりますが、とてもリーズナブルな価格で提供されています。
中でも、朝はそばが人気なのだそうです。
大人気メニュー「とんかつ定食」

運ばれてきた瞬間、そのボリュームに思わずびっくり!
とんかつの大きさはもちろん、ご飯はなんと250グラム。これは、チェーン店の食堂でいう“大盛り”クラスなのだとか。しかも、これが通常サイズというから驚きです。

さらに、+100円でご飯を350グラムの特盛に変更することも可能とのこと。
どれをとっても迫力満点で、「これ、本当に食べきれるかな?」と、思わず心配になるほどのボリュームでした。

見てください、この肉厚!
まずはソースなど何もつけずに、そのまま。
口に入れた瞬間、とても柔らかくて食べやすく、思わず「これは美味しい!」と感じました。
外はカリッと香ばしく、中は驚くほど柔らかくてジューシー。とんかつの魅力がギュッと詰まっています。
オーナーにお話を伺ったところ、「柔らかさを出すために、低温でじっくり時間をかけて揚げているんです。そうすることで、肉がパサつかずジューシーに、衣は香ばしくサクサクに仕上がります」とのこと。
さらに、「2度揚げもしているんです。そうすることで、肉が固くならず、やわらかい食感を保てるんです」と教えてくださいました。

ソースは2種類用意されています。
ひとつはオーソドックスなとんかつソース。そしてもうひとつは、オーナー特製の「特製ソース」です。
「これは、子どもの頃から慣れ親しんだ味なんです」
そう話してくれたのは、店主の富田さん。
──料理上手だったご両親
「気づいたら、当たり前のようにこの味が家にあって。惣菜にかかっていたソースの味が、今でも忘れられないんです」
そう語るその表情には、どこかあたたかい懐かしさがにじんでいました。
何気なく食べていたあの日の味は、大人になった今も心にしっかりと刻まれていて
──「自分のお店でも、あの味を再現したいと思ったんです」
その想いから生まれたのが、この特製ソース。
とんかつの旨みをぐっと引き立てるだけでなく、どこかほっとするような、やさしい余韻を残してくれます。
ただ美味しいだけじゃない、心まで満たしてくれる“想いのこもったソース”です。
私は特製ソースを選びました

特製ソースにはからしが使われているとのことでしたが、ひと口食べてみると意外にも辛さは控えめ。
ピリッとしたアクセントの中にほんのりと甘みが感じられ、まろやかで奥深い味わいです。
とんかつの旨みを邪魔せず、むしろ引き立ててくれる絶妙なバランスで、とても美味しくいただきました。

小鉢はマカロニサラダや味噌汁などがありました。マカロニサラダの上にはオニオンフライがトッピングしてあります。小鉢は頻繁に内容が変わるそうです。

ただのメンチじゃない!和食×イタリアンの本格派


和食の中にもイタリアンの要素を取り入れたいという思いから、メンチカツにはイタリアで古くから親しまれている食材「サルシッチャ」を使用しているそうです。
──ところで、「サルシッチャ」ってなに?
サルシッチャとは、イタリアの生ソーセージのこと。
豚ひき肉にハーブやスパイスを加え、腸詰めにしたもので、加熱処理はされていません。そのため、調理前に焼いたり煮込んだりする必要があります。
肉の旨味がしっかりと感じられるジューシーな味わいが特徴で、焼いてそのまま食べるほか、パスタやピザの具材としても広く活用されています。
そのサルシッチャを加熱処理し、メンチカツとしてアレンジ。
ハーブやスパイスなどの風味を感じる、ちょっと贅沢な一品に仕上がっているそうです。

イタリアンではなく和食を選んだのは、
「せっかくお店をやるなら、リーズナブルにして、みんなにお腹いっぱい食べてもらいたい」という思いから。そうして、この和食の食堂を始めたそうです。
和食をベースにしながらも、イタリアンの要素をさりげなく取り入れ、美味しさを追求しています。
朝7:00から営業しているのも、体力を使うサーファーや、これから仕事に向かう人たちに、しっかりと食事をとってもらいたいという思いから。
「できるだけコストを抑えるために、少人数で運営しています。最近少しだけ値上げをしましたが、それでも価格は限界まで抑えているんです」
と、やさしい笑顔で語ってくれました。

この物価高で何でも値上げの時代に、みんなにおなか一杯たべてもらいたいという「食堂マル」1度食べてほしい ─そう思うわせるお店でした。
「食堂マル」
住所:千葉県長生郡一宮町一宮10129-3
営業時間:7:00~15:00(L,O,14:30)
土曜・日曜 7:00~15:00 17:00~20:00(L,O,19:30)
定休日:火曜日
電話番号:0475-47-3821
食堂マル公式 Instagram